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室温と湿度の変化で、音やタッチ(弾き心地)が変化します。
カビや錆の発生、ホコリの蓄積、害虫の発生も発見が遅れ、ピアノを傷める事があります。

音の狂いが大きくなり易い
調律する間隔がひらけばひらくほど、音の狂いは徐々に大きくなります。
ピアノの音律は構造上、均一にズレていきません。
ピアノには230本ほどの弦が20トンもの張力で張られている影響も有り、低音・中音・高音のバランスが変化します。

調整の狂い、弾き心地が変化し易い
内部部品の調整がズレていきます。
木やフェルト、クロス、革など天然の材質で作られていますので、湿気を吸湿・放湿しています。
普段見えていて分かり易い箇所で言うと、鍵盤の高さに少しずつバラつきが出ます。
1mm高さが変化するだけでも、部品可動域が変化する事で弾き心地や音色に影響が出てきます。
 *ピアノ管理については→コチラ

埃の蓄積、錆、白カビ、虫の発生などの発見や対処が遅れ易い
近年、気候変動が大きい傾向も有り、ピアノ内部の状況も毎年大きく異なる事も増えました。
調律の間隔があくとピアノ内部の点検が出来ない為、埃の蓄積、弦や金属部品の錆、白カビ、虫の発生による虫食いなどの発見も遅れます。
また、カビや錆を防ぐ為に乾燥剤、防虫防錆剤の交換は定期的に行わないとピアノ内部の環境維持もし難くなりますので、注意が必要です。
 *害虫対策については→コチラ
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